2017/05/01

床の上で(記録)

welcome ... textile works by loimi to

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階段から落ちた。
10段くらいを右半身でずるずる頭から落ちたらしい。
プリンターの上にノートパソコンをのせて、1階へ運ぼうとしていたら
そこに段がなかった。
あ、と思って倒れたときに身体を打って
まずいと思ったらもう床だった
プリンターの蓋が飛んで、当たって、ああ。やってもたなー
と思いながら一息くらい床で伸びてたら父と母の声が上からふって来た
最初、なにやってんの〜みたいな声色だったのが
すごく焦った声になって、あれよあれよと口喧嘩になっていた
(救急車を呼ぶ、呼ばない、みたいなことで)
多分わたしがぼんやりしていたせいだ
ゆっくり起きながら、鼻血か?と思って鼻に手をやったらなにもなかった
はっとして下に敷いてたパソコンを立ち上げる
無事に起動してほっとする。
その間も父は取り乱し続けて母に珍しく怒鳴ったり
犬は私をぺろぺろ、ずっとなめていた
そこまで激痛な箇所はなかったので、大丈夫だろう、と思いながら
プリンターを見ると蓋は飛んで、なんかこりゃだめかな、と思う感じだった
蓋に斜めに傷があったので階段を見るとへこんでいた。
なんとなく蓋をはめようとプリンターをいじる私

この日の夜間の救急は脳外科、外科の先生が不在、あるいは他の患者さんの対応とかで
なかなか見つからなかった。
何度も大丈夫?と聞かれ、取り乱す父を見ていると
なんだか妙にほっとした。
(こんなときになんだけど、誰かに心配されるって胸にくるなあ、と思っていた)
失神、吐き気、しびれなどはないか、と聞かれたがとくになかったので
明日の朝に病院へ行けばいいか、と母と話していたら
頭を打ったんだから救急車を呼べ、と父がとにかく必死になっていたので
しばらく粘って母が外科の救急をやっている病院を見つけてくれたので行く事に。
たいして痛くはないがなんとなくぼんやりとしたまま車で送ってもらう。

最初は笑いながら話していたけど
ふと、床の上で伸びていたときのことを思い出した
これで打ち所がわるかったり、何かがひとつ悪ければ…
前の日に観ていた「人生フルーツ」を思い出したりもした。
しかし、どうも笑いにくいのは顔の右が腫れているからか。

まったく来た事のない場所の、その病院に着いたら
ぐったりとした子どもとその両親など以外にも結構な人がいた。
夜でも忙しそうな空気だった。
しばらく待っているときに、数年前に救急車にのって病院へいったことを思い出した。
そのとき私は付き添いとして行ったのだけど
そうか、本人の気持ちはこんなだったのかな と思った
なんだかぼんやりして、動きたくなくて、人の事はあまり考えられない気持ちだった

先生はゆるやかな感じでわりと親切な先生だった
身体は動かせるか、吐き気や頭痛はないか、押して激痛に感じたりはないか、など
丁寧に聞いては、なぜそれを聞くのかもちゃんと目を見て話してくれた。
ここのところいい先生にあたらないことが多くて
病院にあまりいい印象をもってなかったけど少しほっとした。

ともかく症状からみて精密検査はまず必要ないだろうということで一安心。
頭を打ったら危険、という言葉にビクビクしていたが
どうなったら危険か、という事をちゃんと教えてもらってほっとする。
理由が判って納得すると安心するものだなあ。
安心して気が抜けたせいか、診察が終わる頃に急に血圧が下がって胃のあたりがムカムカする感じがしたが、なんだか大事になると嫌なのでそのまま診察室を出る
頭の上から急に身体が冷える感じがしてお腹も痛くなった。
かるい吐き気を感じたけどそれはすぐましになった。
でもおでこから鼻あたりが冷たい感じがする。これは初めての感覚。
病院を出る頃には身体が震えてきた。あわてて車にのってじっとする。
顔色が悪くなったけど、と母に言われたが何だか怖かったので大丈夫、と言ってしばし静かにする。
そのうちに身体もあったまってきて震えもすぐ収まってほっとする。何だったんだろう。
落ち着くと痛みが出て来た。興奮状態にあると痛みって感じにくいんだなと感心する。

ものすごく大げさなことだけど、こんな風に突然やってくる終わりもあるんだな、と身体ごと知った

次の日、まだ頭が痛いので様子をみることにする。
たんこぶが2ヶ所できていた。
こめかみのたんこぶのせいで食べ物が食べづらい。そんなこと初めて知った。
物を噛むとき、たしかにこめかみが動いている。

会いたいときに会ったり、言いたいときに言わないとだめだなあ、と思い
とりあえず会いたい人に手紙を書いて送ってみた。

それにしても30になっても階段から落ちるもんだなあ。
気をつけよう。無理しない。無茶しない。

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