2018/02/13

冬と物語


plant dye with onion skin

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めにみえないものを信じたい

想いをこめて触れた指から感じること

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冬は美しい
色も音も
すみずみまで清らかで透き通っている
葉は陽の光で輝いて
吐息はすぐに凍って、きらきらとかがやいておちてゆく

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yraさんのアクセサリーの展覧会へ。
ふたりがうみだす形を、いつまでもしつこく眺めていた。
編まれた痕跡のブローチ
編み物で型をとり、そこへ金属を流し込み、
仕上げに塗装を施された、まるで遺物のような姿。
型を取った編み物はすでに燃え尽きて、もう跡形もないのだそう
ここにないものが、いまここにある不思議。
仕組みは理解出来て、なるほどとわかるのだけど
理解とは違うところで、心が動かされた

ふたりの、真摯な姿は美しく眩しい
冬の朝陽のよう
物語をいくつも聞かせてもらった。
楽しい。こういう話をしたかったんだよね、
と、共通の友達と話していたことを思い出した。

帰り道 すぐそばの公園へ寄ると
そこには少し大きな池があった。
とても寒い日で、目の前の山を背景に、斜めに雪の降るのがみえた。

ひとり、余韻にひたる帰り道
夢のような午後だった。

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