2018/12/31

戌年といぬ

今日は2018年大晦日(になったところ)。

今年は色々盛りだくさんな一年だった。
天災も多かったし家族にも自分にも色々なことがあった。

目の前のことを大事にしたい瞬間がたくさんあったので、今年はあまり にしき を書いていない。
でも書きたいこと、残しておきたいことが本当はたくさんあったような気がする。

前半は映画をよく観た。今年は40本。私にしてはすごい数字。
年明けの「ル・アーヴルの靴みがき」に始まり、人生初のオールナイト(アキ・カウリスマキ作品!)を体験したり
行きたかった映画館(パルシネマ)へ行ったり…

春ころには春の風が吹いた。
小さなことを共感出来る日々は目の前を明るくしてくれる。

夏に今年一番の哀しい事があった。
16年間一緒に暮らした愛犬が旅立った。
家族みんな体も心も全部使って最期まで見送った。
その分それからしばらく何も出来なくなった。
大事な人にすら連絡が余り出来ず仕事も身が入らず、家族以外とほとんど話さない日が続いた。
それでも時間と想い出がすこしずつ元気にしてくれたし
周りの人にも沢山励ましてもらった。
もう家族の前であまり泣けなくなってしまった頃に
淡路島の美しい海の前で沢山泣かせてもらって、不在の未来を受け入れられるようになって、季節は秋になった。

新しいことへ向かって歩き出した。とてもゆっくりだけど、そのぶん足元も、小さな変化もたくさんみることが出来るので楽しい。

そして今年もう一つの大きな出来事。ドイツで展覧会を開催した。
イギリスのときと同じく月夜と少年の企画。
とても大きな出来事だった。
海外へ行くと、凝り固まっていたことや、無意識の当たり前、に気付く。
「違う」に触れると閉じていた感覚がぶわっとひらく。
それに気づいてしまうと、色々と生きづらくなる不思議。
でも目をそらしたくない。今度こそ。

冬。
たくさん色んな人と話した。立ち位置を確認するような日々。

大事な人が大事な物を突然手放さなければいけなくなった。
自分の愛犬のことを思い出した。いきものも物も大差ない。
大切なものを失う時は突然やってくる。
毎日を大事にする。
瞬間、瞬間を大事にする。
その当たり前を、哀しみと一緒に実感した1年だった。

2019年はもっと大きな変化が起こる予定。
波のように、嬉しいこと、その反対のこともきっとあるだろうけど
どれも大事に想えるような心のタフさとしなやかさを持てますように。


2018.12.30

今年の暮れに教えてもらった折坂さん。いいな〜

2018映画メモ

日記を書いていたけど映画の事を書き出したら長くなったので別に書く事に。

今年の個人的な一番は、爆音上映で観た「パターソン」かな…
静かな作品なのに劇中で時折鳴る重低音が胸に、腹に、響いて すこし不安になりながら観た。
爆音上映で観ていなかったらおだやかなヒューマンドラマという印象だけだったかもしれない。
古い作品も色々観たけれど、閉館するみなみ会館で観た「楽日」もよかった。
「ラ・ラ・ランド」「光」「フラッシュダンス」「大人は判ってくれない」「犬ヶ島」「しあわせの絵の具」「日日是好日」「東京タワー」もよかった。
カウリスマキ作品(別格で好き)は今年6作品観たけどやっぱり「街のあかり」が一番好きだった。
そっけなさ、シンプルさ、色合い…これ以上好きになれる映画があるんだろうか…。なんて。
「東京タワー」は樹木希林さん追悼上映をパルシネマでやっていて、フィルムで観ることが出来た。
なんて美しい映像だろうか。
懐かしさやあたたかい哀しみが、色にも空気にも含まれていて何度も何度も泣いた。
河瀬直美作品の「光」も映画館で観たかった。

来年も素敵な映画に出会えますように。

2018/12/09

Japan→Hamburg→Japan

"Where I am When I am not here"
my art work 
at Galerie Speckstraße (Hamburg,Germany)

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無事展覧会を終えて帰国しました。
しばしご無沙汰にしておりましたが元気です。

帰国後さっそく体調を崩し風邪をひいてたのがようやく落ち着いてきました。長かった〜
もろもろ連絡が出来ていなかったり滞ってしまっていたことに手をつけねば…と言う間に年末。
今年は本当に色々あったなぁ…という振り返り日記も書きたいけれどまた…
ハンブルクのことをまず書き残したいけれど今年中に出来るかな。

取りいそぎちょこっと宣伝。
もう始まっていますが…三条富小路書店9に参加させてもらえることになったので
簡単なハンブルクノート?メモ?新聞?作ってみました。
ドイツ菓子と一緒に販売する予定です。(納品は火曜日の予定です)
お菓子はスーパーで出会った素朴な「レープクーヘン」というお菓子。
バターを使わずブラウンシュガー、アーモンドプードル、スパイスを効かせた味わい深いお菓子。
見た目はクッキーのようですが食感はケーキのよう?一口食べてはっとしたお菓子です。
ドイツのお菓子はスパイスが効いていて甘すぎず、食感がじんわりとやわらかかったりねっちりとしていたり。
とても美味しいです。
まだまだドイツ菓子初心者ですが…よろしければぜひに。
こんな感じのノート?日記付きです。